フィニッシュ

デザインのできばえ、カッティングの細部の精密さ、および研磨の品質が総合的にフィニッシュと呼ばれています。

これはケーキのアイシングです。

ブリリアンスを最大に、シンチレーションを鋭く、ディスパージョンを明瞭にするには良好な研磨が必要不可欠です。

ダイヤモンドはあらゆる宝石の中で研磨が最高で、フィニッシュが良好でこれはあればその性質はすべて最高に輝きます。

これはカッティング工程における技術や配慮を反映しており、つまり石の価値の指標となることも多くなります。

研磨に関して考慮する事項の多くは実際にはベアディング、スクラッチ、ポリッシュ、ライン、ニック、ピット等のクラリティ特徴です。

これにガードル、ファセットおよびキューレットの状態を加えます。

このいずれもがフローレス、インターナリーフローレス、もしくはVVS1グレードの差の原因となりえますが、この種の石は相対的に少ないのです。

インクルージョンでグレードが決定される石の場合、小さなブレミッシュは重要ではありません。

例えばラウンドの場合、カットのガードルはファセット加工してあります。

ラウンドや多くのファンシーシェープブリリアントのガードルもファセット加工してあることがあり、ファセット加工するのはカッターがガードルが厚くて目立つのを隠したいと思う場合が多くなります。

厚いガードルを研磨すると鈍くならず必ず明るく輝き、従って他のファセットとの対象が明らかでなくなります。

ファセット稜線部はジュエリーで着用したり、ストーンペーパーに入れて持ち歩いたりすると摩擦し、ぼやけて見えるようになります。

同様に、ファセットを急速に研磨すると、摩擦で生じた熱がその周辺を燃やして曇らせることがあります。

研磨以外にフィニッシュとして考慮するほかの特徴はまとめて軽度のシンメトリー(プロポーションの対性で考慮する特徴の小さな例)と言えます。例えば、石のテーブルが明らかに中心からずれている場合は、プロポーションの問題となり、ずれがわずかの場合はフィニッシュとして考えます。

フィニッシュ特徴がダイヤモンドの価値や全体的な外観に大きい影響を及ぼすことは滅多にありませんが、良好と優秀なカッティングとの差は確かに生じます。

したがって最高のフィニッシュが、通常大きくてグレードの高い石に見られるのは明らかです。

可能な限り歩留りをよくするため、著しいプロポーション上の変化のある重要なダイヤモンドの多くが非常に優れたフィニッシュをされています。

したがって、フィニッシュは石の外観の微妙な評価を行う方法となります。

例えば鑑定の場合、微小なスクラッチやエキストラファセットをすべて図に記入すると、現実性にとぼしい否定的印象を与えます。

これをフィニッシュに関する説明として記入すると正しいバランスで見え、同時にこれを見逃していない証拠となります。

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