繰り返し、顧客に感銘を与えるもののひとつにダイヤモンド専門家の仕事の精密さがあります。
重量は1オンスの1万分の1未満の誤差まで測定し、カラーの微妙なニュアンスを区別し、顕微鏡的サイズのクラリティ特徴を探して図に記入しているのです。
この精密さは、ダイヤモンドの価値の最後のCであるカットにも取り入れられています。
直径わずか2mmほどのダイヤモンドに58面の小さいファセットがあり、それぞれが慎重にカットされ、きれいに形づくられているという事実は、多くの素人にとってほとんど奇跡に近いような驚きがあります。
しかし、この精密さは原石の潜在的な美しさを引き出すために必要不可欠です。
多くの意味で他のCはすべてカットに左右されます。
これは加工仕上げした石の重量、カラー、およびクラリティに直接影響するのです。
実際、全体的な外観(ダイヤモンドを独特の美しいものにするブリリアンス、ファイアー、およびシンチレーション)は、他の何よりもカットに左右されます。
2分の1ミリもしくはそれ以下の寸法の差でさえ、石の美しさに驚くほどの影響を及ぼすことがあります。
同時に、現代のカッティングは非常に精密で標準化されているので、大半のダイヤモンドはその光学特徴が魅力的に見せるようなプロポーションでカットされています。
この標準化により、ダイヤモンドは素人には非常に似たものに見えます(言うまでもなく、顕著で極端なカッティングの変化があるものは別です)。
しかしいったん調べるべきことを学べば、カット(通常メイクと呼ばれるもの)の違いが明瞭になります。
少なくとも、標準のラウンドブリリアントでは、訓練されたジュエラーはカッティング特徴の大半を目で評価することができます。
通常はこれで十分です。
石を測定して、その最も重要な関係を計算したくなる時もありますが、店での日常的な選別とグレーディングの作業には測定近似値で十分です。
カットにはカラーやクラリティのように国際的に認められたグレードはなく、カットのいくつかの観点に関して業界内でも意見が分かれています。
連邦取引委員会でさえ、ダイヤモンドの他の品質表示における厳密さとを比較すると曖昧です。
しかし、外観へのメイクの影響は明白です。
曖昧なのは、影響が多数の要素の相互作用によるからで、個々に見ると評価は困難であるが、全体としての影響は大きいのです。
そして長い研究の末、2006年にGIAが新しいカットグレーディングシステムを発表しました。