この数字を実感として捉えるために例を挙げると、本のページ1ページ分です。
普通の測定装置は枠付きダイヤモンドの測定には不便すぎるか、あるいは精度がとても足りないかのいずれかです。
裸石の場合はレーザーを使った装置が一番早くて正確ですが、高価で管理がむずかしい上、枠付きには役が立ちません。
多くのジュエラー、石留め職人およびジュエリー修理職人は、ミリメートルスライドゲージまたはホールゲージのいずれかを使用しており、またバゲッドの場合は様々なサイズとその重量を印刷したプラスチックカードを使用しています。
練習と経験を積めば、どちらのゲージも驚くほど正確な数字が出ますが、どちらかと言えばスライドゲージの方が良いでしょう。
大抵のジュエラーが入手できる最も正確な計器はマイクロメーターです。
一番安価で最も一般的な機種はスクリューマイクロメーターです。
スクリューマイクロメーターはダイヤモンドの測定には十分正確であり、工作機器を売る店なら大抵どこでも売っていますが、アメリカ製のものは大抵インチで測定するようになっています。
この種の仕事が多い人は一般にミリ単位のマイクロメーターの方がはるかに便利です。
マイクロメーターは非常に正確です。
大抵の場合100分の1まで測定し、1000分の1ミリまで推定できます。
しかし、あごの部分が大きすぎて枠付きの石は測ることができません。
裸石のダイヤモンドを測定する場合にのみ役立ちますが、その時でも慎重に使わなければなりません。
締め付けすぎると、測定中の石のキューレットやガードルが簡単に傷つきます。