これらの寸法は重量が全く同じ石でもわずかに差があるので、識別の鍵となる特徴であると共に、枠付き石の重量を推定する場合にも利用されています。
枠付きのダイヤモンドの深さを測る場合、どんな測定機器を使っていてもその機器のあごがキューレットに直角にあたれば、測定はかなり簡単です。
もう一方のあごをテーブルに置き、機器が一方に傾いてないことを確認してから寸法を読み取り、記録します。
ラウンドのダイヤモンドの深さは、ほとんどの場合、ガードル直径の57~61%の間です。
ダイヤモンドの場合、直径という用語は普通の幾何学的な意味で、ガードルの一方の端から中心を通って反対側の端までの直線距離です。
ラウンドブリリアントは、いかに上手にカットされていても完全な真円ではないので、最長及び最短のガードル直径を探し出しそれを平均します。
枠付きの場合は、爪の間で測定できる部分を全て測定して最小の値と最大の値を使用します。
ファンシーカットの場合、直径は長さと幅を意味します。
大抵のファンシーシェイプの場合、長さは石の最も長い箇所の寸法をいいます。
従って長方形のカットでは、最も長い辺に沿って端から端まで測った距離が長さになり、また最も長い2つの辺の間を直角に測定した距離が幅となります。
他の大抵のファンシーカットの場合、長さに直角で最も長い寸法が幅となります。
しかしハートの場合は、ポイントから2つのロープの先端を結んだ想像上の線までの距離が長さで、ロープの一番長い距離が幅となります。
三角形のカットの場合、最も長いか、または最も短い辺のどちらかの角から角までが幅となります。
辺の長さが全て同じ場合は、いずれの辺の長さでも良いことになります。
また、測定値として選ばれた辺から反対側の先端まで垂直に伸ばした距離が長さになります。