クラリティ

クラリティとは、ダイヤモンドにブレミッシュやインクルージョンがどの程度ないか表しています。

ブレミッシュは外面上のもので加工仕上げした石に残されたスクラッチ、小さなニックやチップ、そして原石結晶の表面の1部などを言います。

インクルージョンは内面的なもので、他の鉱物結晶(またはダイヤモンド)、フェザー(割れ)、結晶構造内の歪の跡、あるいは他のインクルージョンの色を明るくしたり除去するために使ったレーザーでできた穴などを言います。

ブレミッシュとインクルージョンの両方を意味する一般的な用語が、クラリティ特徴です。

インクルージョンは通常グレードや価値、美しさ、耐久性などにブレミッシュよりも大きい影響を与えます。

自然が作り出すもので、絶対的に純粋なものや完全なものはありません。

しかし、ダイヤモンドの中には稀に、訓練をつんだグレーダーが調整された条件の下で10倍に拡大して見てもブレミッシュやインクルージョンがまったくないものがあります。

このような石はフローレスと呼ばれ、高く評価されます。

スケール上の正反対の最後にあるインパーフェクトの石は、肉眼で見え、あるいは耐久性に影響をおよぼすインクルージョンを含んでいます。

この両極端の間には10倍に拡大すると見えにくいものから、容易に見えるインクルージョンのあるダイヤモンドがあり、また、外観や美しさ、耐久性に及ぼす影響は、ほとんど撮るに足りないものもあります。

重量や色の場合と同様に、クラリティが価値を及ぼす影響は稀少性と直接関係があります。

インクルージョンのないダイヤモンドは少ないので値段が高くつけられています。

インクルージョンはクラリティグレードの価値を低くしています。

しかし、インクルージョンにはその欠点を補うような長所もいくつかあります。

インクルージョンはダイヤモンドがどのように形成されたかについての情報源であります。

また、カッターが原石の扱い方を決定するときにも役立つし、ダイヤモンドの鑑別特徴の1つとしては、ジェモロジストがダイモンドと類似石を見分けるのに役立ちます。(ダイヤモンドと類似石を鑑別したり同一性の確認をする場合には、フローレスのダイヤモンドよりインクルージョンのある方が容易である。)

カラット重量のほかに、クラリティは一般に顧客に対する説明や証明が比較的容易にできるCです。

宝石顕微鏡を使えばインクルージョンが拡大してもいかに小さいかを顧客に見せて神秘性を取り払い、ダイヤモンドの品質基準の厳密性(およびあなたの専門知識と公平無私な態度)を顧客に強く認識させることができます。

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