この違いは外部の人々を困惑させたり締め出すためのものではなく、業界の様々な業種から生じているものです。
採掘会社、カッター、供給業者、製造業者、そして小売業者などのグレーダーがそれぞれ独自の専門用語を持っています。
概算重量は普通の分数で表示されることが多くなります。
例えば、0.48カラットのダイヤモンドはハーフカラットと呼ばれることもあり、0.72カラットの重量のダイヤモンドはスリークオーター(4分の3)カラットと呼ばれます。
また、0.46~0.49カラットの石はしばしばライトハーフカラットと呼ばれます。
顧客も分数で考えるが、ハーフカラットの石というと0.50カラット丁度の重さを示す石と考える傾向があります。
ダイヤモンドの卸売業者は、グレインまたはグレイナーという用語を頻繁に使用します。
1グレインはカラットの4分の1(0.25)に等しくなります。
重量が0.25カラット、またはその倍数に近いダイヤモンドは、何グレイナーと呼ばれます。
例えば、0.78カラットのダイヤモンドは3グレイナーとなります。
この用語の使用方法は常におおよそです。
ディーラーがたとう紙入りのダイヤモンドを「3グレイナー」と呼んだ場合、その本当の重量は0.68から0.83カラットまで幅があります。
同じ様に1カラット未満のダイヤモンドの場合、供給業者や小売ジュエラーはポイントを用いる事が多くなります。
例えば、0.76カラットの石なら「76ポインター」と呼びます。
製造業者や供給業者は小さなダイヤモンドの重量を表現する場合、いくつで1カラットになるかによって表すことが多くなります。
例えば、重量0.125カラットのダイヤモンドは8:エイス(8×0.125=1.00カラット)と呼ばれ、0.005カラットのダイヤモンドは200:ツーハンドレッズと呼ばれます。
この方法で表した重量は、普通の分数として送り状や他の書類に記録されます。
例えば、0.005カラットのダイヤモンドの書類には、「200分の1」と表示されます。
これを少数の形に変えるには、示された数字で1を割るだけです。
販売に際し、大抵の優秀な販売員はカラットのみを用い、ポイントを使う場合は必ず意味を注意深く説明しましょう。
そうすれば、顧客に明瞭なカラット重量についての説明に役立ちます。