ごまかしおよび処理

無色およびファンシーカラーのダイヤモンドは希少で価値があります。

そのため、ダイヤモンドを脱色、あるいは色を強めようと無数の努力がなされてきました。

現在までのところ、ダイヤモンドを脱色する努力は成功していません。

しかし、表面のコーティングや石を処理して実際に色を変えてしまう着色は珍しくありません。

表面コーティングの歴史は、たどるのが困難です。

それは古い時代のコーティングは、大半が短期間しか残らなかったからです。

現在の技術は、カメラのレンズや光学機器に用いられているような比較的強靭なコーティングを生み出し、通常はパビリオンファセットのわずか数面、もしくはガードル上の極一部分に限定されています。

ダイヤモンドをコーティングする理由はひとつしかなく、それは詐欺です。

最高のコーティングは見栄えがよく、その多くは石の修理時にコーティングが除去されるまで何年も気付かれずにいます。

しかし、これらも実際には検出困難ではありません。

経験を積んだグレーダーは即座に何かがおかしい事に気付きます。

経験を積んだ目には、ただ色が自然に見えず、石の分類が困難だからです。

コーティングを探す事は、大抵忍耐のいる慎重な拡大検査だけのことです。

定義によるとコーティングは石の表面に限定されます。

ダイヤモンドの色を実際に変える処理法は照射であり、従って原子力時代の副産物です。

この方法が最初に行われたのは1904年で、英国の化学者ウイリアムクルックス卿がダイヤモンドを数値ラジウム塩に1年間埋め、グリーンに変化させました(しかし放射性となった)。

それ以降、この障害は石に放射性を残さない照射の形態をとることで克服されました。

現在、技術者は天然ダイヤモンドに見られる大半の色を再現できますが、自然と同様に、他の色より付けやすい色もあります。

着色処理したブルー・グリーン、イエローイッシュ・グリーン、イエロー、ブラウン、及びオレンジの石は入手しやすく、純粋なブルー、パープル、ピンク、及びグリーンは稀です。

着色処理したダイヤモンドの価値は、石の原価及び処理費用等多くの要素によって左右されます。

コーティングした石の価値は元の価値と等しく、コーティングの費用は加味されないません。

全ての着色処理石やコーティングされた石は、同じ色の天然のダイヤモンドより価値は低くなります。

大半の処理石はそれを処理させた供給者が正直に表示しています。

しかし、このような石が天然の色と表示されて市場に再度登場する事もあります。

大半の処理石は、大抵のジュエリー店にある小型の機器では明確に判別できません。

ファンシーカラーを扱う場合は常に注意し、少なくとも処理の可能性があることを考慮に入れておきましょう。

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